Tomás Cabado & Christoph Schiller - unconscious collections (another timbre)
played Tomás Cabado and Christoph Schiller
2名のギタリストによる実験色の強い作品。
ここ最近のanother timbreは室内楽の色が強い作品のリリースが多かっただけに、この作品のサウンドは際立っている。
アコースティックなノイズをバックにして、散らばっていくようなスピネットとギターの音色がコラージュ的に扱われるサウンドが印象的。
完全即興の1曲目から同じテンションで続いていく2曲目と3曲目はメンバーそれぞれにより作曲された楽曲であり、レーベル初期のアヴァンで実験的なサウンドを彷彿とさせる。
緊張と解放を行き来するような音の配置には、“unconscious”のタイトル通り、無意識であり非構造的なバランスで成り立っていると感じられる。