Catherine Lamb - Point/Wave (another timbre)
guitar,electronics - Cristián Alvear
Cristián Alvearの依頼によってCatherine Lambが初めてアコースティックギターのために書き下ろしたという楽曲をクラシックギターで演奏した作品。
バックに漂うエレクトロがポツポツと爪弾かれるギターと重なり、その輪郭を際立たせている。
タイトルの通り、ギターで点を描き、エレクトロによるサウンドで波を表現したかのような音像は、潮の満ち引きのような緩やかな掛け合いが演じられている。
アコースティックギターではサウンドが尖りすぎてしまうと考えられ、クラシックギターを用いた事が成功の要因になっている。
また、エフェクトを効かせたエレキギターで表現する手法も興味深いけれど、それではanother timbreらしい音として成立せず、よくある都会的でスマートな音に収まってしまう事になるとも予想される。
アコースティックギターのための楽曲をあえてクラシックギターで演奏したことによって成功し、近年のanother timbreらしいサウンドも美しく体現できている作品。